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着せ替えワークの作り方ー後編

前回の記事では、ビジュアルプログラミングアプリ Springin’ のワーク作りコツ、「着せ替えワークの作り方」(場合分けの全パターンを、シーン切り替えを使わずに1枚のシーンで作る方法)をご紹介しました。

今回の記事では、さらに組み合わせを追加し、もっとたくさんのパターンを作ることに挑戦します。

この方法を応用すると、「新しい元号は、、、◯◯であります。」のような、場合分けがシーン数の上限を超えるワークも作れるようになりますよ。

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題材として、引き続き「着せ替え」のワークを考えます。前回のリボンの選択肢に、さらに顔の表情の選択肢の組み合わせを用意します。

<着せ替えワーク>
リボンの色 :5パターン(赤、オレンジ、ピンク、黄色、水色)
顔の表情  :3パターン(笑う、泣く、ウィンク)

選択肢の場合分けを1シーンで作る

前の記事と同様に、顔の表情を選んだら、その顔を表示して他の顔の表情は消えるように設定します。

ステップ1:全部の顔の表情を重ねて表示する
ステップ2:一旦、全部の顔の表情を消す
ステップ3:選んだ顔の表情だけを復活させる
ステップ4:選ばれなかった顔の表情を消す

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詳しい作り方は、前編の記事を読んでくださいね。選択肢が増えても、組み合わせが増えても、作り方のステップは全く同じです。

選択肢の場合分けを1シーンで作るメリット・デメリット

メリット
・たくさんのシーンを用意しなくていい。
・シーン数の制限以上のパターンを作ることができる。
・組み合わせの場合分けを整理しやすい。
・完成後の確認作業が楽。
・パターン追加や変更があっても、変更作業が楽。
・この動作を基本にして、応用が可能。

デメリット
・一連の動きを理解するのが難しい。

作り方はたくさん。作った後も、創意工夫をしてみてくださいね

プログラミングの世界では、必ず完成後の確認作業や変更等があります。確認作業や変更の可能性も頭に入れた上で、どういう作り方をしておくと良いのかを考えていきます。

「絶対この作り方だけが正解!」というわけではなく、場面によってどういう作り方が良いのかは違います。「こういう時はこの作り方が良くて、でも、こういう時はあの作り方が良い」という使い分けも必要です。

ですので、「シーン切り替えで全パターンの組み合わせを作る方法」というのも、決して、間違いというわけではありません。シーン切り替えで作るほうが効率的で作りやすいという場合も、あります。今回紹介した方法も、一つの作り方として、頭に入れておいてください。

作って終わりではなくて、「他に良い方法はなかったかな?」「これを応用したら何かできないかな?」という風に、作った後も、ぜひ創意工夫をしてみてくださいね。