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【スタッフコラム】脱出ゲームを作ってみた

こんにちは、わたしはスプリンギンの開発をしているものです。
先日まで募集をしていたSpringin'プログラミングコンテスト「謎解き脱出ゲーム」へのたくさんの応募ありがとうございました。
私自身リアル脱出ゲームが好きだということもありとても楽しみなコンテストでした。
いまは審査の前段階として全作品に目を通すべく、たくさんの作品を前にうれしい悲鳴をあげております。

そしてコンテストの終了に合わせるように新バージョンのSpringin'をリリースしました。いくつかの問題もありご迷惑をおかけしている部分もありますが、楽しんでもらえるとうれしいです。
その開発作業もコンテストの終盤には一段落ついていたため、わたしもイベントに参加したい思いで脱出ゲーム作りに挑戦してみました。
マーケットに公開しているのでよかったら遊んでみてください。
(iPadかiPhoneが2台とプレイヤー2名が必要になるので準備が難しい人はゴメンナサイ)

今回はそのワーク作成時に考えたことと一部のギミックについて書いてみたいと思います。

どんな脱出ゲームを作るか?

最初にどんなテーマで脱出ゲームを作るか考えました。
Youtubeライブにもご出演くださったSCRAP代表の加藤さんのお話も参考にしながら考えていきます。まずイベントとしてのユーザー体験や感情の動きこそがメインであり、そのためにシチュエーションや制約・演出があり謎があるのだ、そして謎の部分は全体の軸になった部分さえブレなければ作っている中でどう変化していってもいいもので一つ一つの細かい謎そのものが本質ではないのだ。
というような内容だったと私は受け取っています。

次の条件を出発点にしました。

・リアル脱出ゲームで生まれたエッセンスを画面の中に逆輸入したい
・ライブ感をだすために現実に作用する要素を入れたい
・自分は乱入者みたいなものなので、他のクリエイターさんたちのアイディアに影響しないところで遊びたい

はじめに思いついたアイディアはiPad(iPhone)を複数台使って遊んでもらうこと、iPad台数分の人数で遊んでもらうことです。この時点ですでに最初に上げた条件をほんのり満たしている気がします。複数人で協力して脱出するというリアル脱出ゲームのエッセンス、協力者前提なので現実に作用している、iPad複数台プレイを前提にする人はあまりいないのでは、と。

次にもうすこし具体的に落とし込んでいきます。どうやって複数台分の進行を制御したり、その意味を出していくかです。遊ぶ人たちの役割分担であったり、無理矢理にでも協力させるためにも別々のワークで遊んでもらうことに決めます。そう考えると複数といっても2台くらいしか無理だな、となり2台を前提にします。

どんどん行きます。協力させるにはどうするか、同時に何らかの操作してもらう?iPadを並べたらみたら見えてくるものがある?別々のワークだから別々のヒントや答えがあればいいのか。お互いの画面が見えなければいい?
そうだ、ここで制約だ、遊ぶ人自体になにかルールを付けよう。お互いの画面を見せないようにしたら?じゃあ会話だけで情報交換するようにしよう!

ここまでで最初に上げた条件をうまく満たした「話して脱出ゲーム」の雛形ができました。しかも手元にSpringin'があれば遠隔の人同士でも遊べる内容なので、今の時勢にぴったりじゃないか。
ということで、そこにリアル脱出ゲーム+時事ネタでストーリーをつけて完成です。ストーリーのテーマは密(密集)を避け密(密室/密閉)にされ密(密接)をさけ密(密なコミュニケーション)を使って密(密室/密閉)から脱出するというものです。

すでに世の中にはいくらでもあるアイディアでしょうが、このようなプロセスを経てどういうワークを作るかを決めました。
小説家に出すファンレターみたいなワークです。

文字入力ほしいよね

脱出ゲームといえばよくあるのが謎を解きキーワードを集めて入力することで次の扉が開くという展開です。ライブでも簡易的なキーワード入力と判定装置の作り方を説明しましたが、選択肢から選ぶものや入力装置の作りによっては少ない試行回数をこなすことで謎を解かなくても進んでしまうことになってしまってちょっと惜しいよね、ということがあります。

そこであいうえお50音を入力できる装置を作ってみました。同じ文字も何回でも打てるようにしています。
50音の入力装置を作ろうとすると単純に考えるとそれだけで50個のアイテムを画面に置くことになり、同じ文字を何回も打つことや結果判定のことを考えると何か工夫をしないと作れないことがわかります。

私はこの入力装置を実現するのは結構おもしろい課題(?)だと思うので、ある程度Springin'を使える方はぜひ挑戦してみてほしいです。
社内でも挑戦を募ってみましたが、いくつかの見た目にも楽しい解答や案が出てきてウホウホしました。

それでは一例として「話して脱出ゲーム」に組み込んだ装置の解説を少ししたいと思います。ポイントは複数回入力できるようにするための【コピー】と装置を初期化するためのしかけになります。

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まず入力用に50音分のひらがなをシーンに並べますが、シーンにおけるアイテム数上限から入力用のアイテムをそのまま出力用として再利用したいと思います。この装置では文字をカーソルを重ねることで文字を選んでうつボタンを押したタイミングで【ワープ】を使って入力欄に移動させています。入力文字数が進むたびにワープの出口をずらして行きます。

選んだ文字を移動させると選択欄から無くなってしまうので再度選択できなくなります。複数回入力できるようにするため選択欄に文字を戻す必要がありますが、アイテム数の上限から使った文字だけに作用するようなしかけは作れません。全ての文字アイテムに作用するしかけでそれを実現する必要があります。

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ここで【コピー】を使います(【リセット】だと選択済みの文字までリセットしてしまうので使えません)。しかしそのままでは使っていない文字まで増えて2個ずつになってしまうので【コピー】で増やす前に使わなかった文字アイテムをすべて消去するようにしています。

以上、かなり簡略的ですが解説でした。この解説だけでは伝わりにくい部分もあるかとは思いますが、足りない部分は実際に触ってもらいながら補完していただけると幸いです。

おわりに

ここまで読んでおつきあいくださった方ありがとうございます。本当はこのワークをテストプレイしてもらった話やその修正のことなど、もう少し書いてみたいこともあるのですが文字ばかりですし長くなりそうなのでこのあたりで。またなにか書けるようなことができたときは頑張ってみたいと思います。
それではまた。(たけぽん)



うれしいです!
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